私は 智くんと結婚した時に 廣澤家の人間として 恥ずかしくない生活をしようと思った。
子供を産んでからは 子供達を そういう意識で育ててきた。
お父様の援助は そういう目的なのだと思っていた。
今新たに 家を援助するということは 私達に 一戸建てに住んでほしいから。
廣澤家の人間として。
私達の力では 到底購入できないような 一等地の家に。
とてもありがたい、夢のようなこと。
私達がすべきことは 遠慮や、拒絶ではないと思った。
その家で 幸せに暮らすこと。
その家を 大切に使い 管理すること。
智くんと子供達の 健全な生活を守ること。