私がお風呂から出ると 間もなく智くんも子供部屋から出てくる。
「やっと寝たよ。」と私に笑顔を向けて。
「ありがとう。パパ、お疲れ様。」
智くんの前にお茶を置く。
「麻有ちゃん、おいで。」
智くんの隣で 私は 智くんに肩を抱かれる。昔の様に。
「やっと、私の順番が来たね。」
智くんを見上げて言う。
「麻有ちゃんは 可愛いな。」
と私をギュッと抱きしめて。
「いつも 智くんが 子供達の面倒を見てくれるから。とても助かるの。」
「子供達といると 俺も癒されるよ。ストレス解消になるんだ。」
甘く私の髪を撫でながら 智くんは言う。
「私も。絵里加も壮馬も 可愛くて。智くんが言ってくれるから 二人とも 私を大切にしてくれるの。ありがとう。」
「俺の方こそ ありがとう。麻有ちゃんが俺を立ててくれるから。どんなに甘やかしても ちゃんと言う事きくし。」
私は 智くんの胸に顔を付ける。
「絵里加と壮馬のママになれて 私 本当に幸せ。智くんが二人のパパだから。」
私は、智くんの首に抱きつく。
「まいったなあ。最近の麻有ちゃん 色っぽくて。急に麻有ちゃん抱きたくなって 抑えるのに苦労しているんだよ。」
智くんは、甘い瞳で言う。
「知っている。」私が言うと 智くんは“えっ?”と言う顔で 私を見る。
「私達、同じだから。」
答える私の声も甘くなってしまう。
「さあ 今度は 俺のお姫様を寝かせてあげないと。」
私達はそっと 寝室の扉を閉める。
熱い夜は さらに深い歓びを覚え 円熟した甘さが二人を包む。