「それでさ、年末からみんなでハワイに行こうよ。コンドミニアム借りて。軽井沢のご家族も誘ってさ。」




私達は みんなでよく軽井沢に行っているので 私の両親とも すっかり仲良しになっていた。

妹の美奈子は まだ結婚せずに 保育士を続けている。
 

「そんな。軽井沢の家族は いいです。」私は強く言う。

お姉様のご両親を差し置いてと、思ってしまう。
 

「麻有ちゃん、私の親のことは 気にしないで。そういうの苦手な人だから。声は掛けたのよ。でも、断られたから。」

お姉様は 私の気持ちを察してくれる。
 

「一戸建てだからさ。大勢の方が楽しいだろう。子供達も 美奈ちゃんに懐いているからね。」

お兄様は言ってくれる。