子供達が大きくなっても、こうして一緒に話せる幸せ。
子供達の話しは、楽しくて。
絵里加も壮馬も、樹君達が大好きだから。
そしてこの時間を 満足そうに楽しむ お父様とお母様を見ることが嬉しくて。
素敵な家族だから。どんどん、幸せが湧いてくる。
家に戻って 智くんと壮馬が 一緒にお風呂に入っている時に、
「絵里ちゃん、ママに抱っこさせて。」と私は言う。
絵里加は、弾むように 私の膝に乗る。
もう少しで私の身長に追い付きそうな絵里加。
でもまだ華奢な体で。
絵里加は、私の背中に腕を廻して 胸に顔を寄せる。
「今日は、本当に頑張ったわね。ママ、すごく誇らしかったわ。」
私は、絵里加を包み込んで言う。
「ママの匂い。安心する。」
絵里加は、私の胸で言う。
可愛くて、愛おしくて。離したくないと思う。
絵里加も、私から離れようよしない。絵里加の背中を、優しく撫でると
「ママ、大好き。」と絵里加が呟く。
「ママも。ずっと絵里ちゃんが大好きよ。」
絵里加は、頑張ったから。
たくさん我慢もして。緊張を解放してあげたい。私の胸で。
思い切り 抱きしめて 包み込んであげたい。
そして、絵里加を抱くことで 私も癒されていく。
智くんと私の愛の結晶だから。
「ママ、もう大丈夫。」
しばらく私に抱かれて 絵里加は言う。私は絵里加を離し、
「ありがとう。」と言う。
照れた笑顔の絵里加に、
「後で、パパにも抱かせてあげてね。」
と言うと、絵里加は頷いた。