「智くん、色々 ありがとう。パパとママも、とても喜んでいるわ。」

私達は、ベッドのヘッドボードに寄り掛かり 私は智くんに後ろから抱かれる。
 
「ううん。俺の方こそ、ありがとう。麻有ちゃんが、いつも細かく気配りしてくれるから。みんな感謝していたよ。俺も、誇らしいよ。」

智くんは、私を抱きしめる。
 

「そんな事ないよ。私、何もしてないし。」
 
「みんなが使ったグラスを洗うとか。洗濯物を干すとか。麻有ちゃん、よく気が付くから。ありがとうね。」

智くんは、私の頭に顔を寄せる。
 
「えー。そんな事。当たり前だよ。こんなに贅沢な旅行しているのに。」

私は、智くんの方を向いて 胸に顔を埋める。
 

「いつまでも可愛いくて、困っちゃうよ。」

智くんは、私を強く抱き寄せた。



ハワイ最後の夜、熱い愛が溢れて2人のスコールが ベッドを濡らす。