「紀之も智之も、結婚してから私達 本当に家族のコミュニケーションが増えたの。年中一緒にいるし、何でも話せるし。今の状態なら 一緒に仕事をしても絶対に上手くいくってお父さんは確信しているの。」
お母様は、お姉様と私を 交互に見て言う。
私とお姉様は、見つめ合って頷く。
「私、お嫁に来た先で こんなに大事にしてもらえて。実家よりも寛げて 有り得ないくらい幸せです。だから、家族でいるのが大好きなんです。」お姉様は言う。
「私も。みんな温かくて。優しくて。安心して甘えてしまって。本当に、みんなといると楽しくて。」
私は 胸がいっぱいになる。
「本当に、良い家族。こんな良い子達を 娘にできて 私 幸せだわ。だから 息子達も どんどん良い顔になっていくのよ。誇らしいわ。」
お母様の言葉に 私は涙汲む。
「お母様が 良くして下さるからだわ。ね 麻有ちゃん。」
お姉様は 私に同意を求める。
「はい。私 結婚してから一度も いやな思いした事がないんです。」
私は、感謝の思いを込めて言う。
「まあ、麻有ちゃんの場合 ラブラブだからねえ。」
お姉様に冷やかされて
「あ、だから、智くんは別にして。家族みんなと居てっていう意味で。」
私は照れて。慌てる。
「本当に、いつまでも可愛いわね。」
お母様とお姉様が、ニコニコ笑う。
「さあ、下に降りて 買い物をしましょうよ。ハワイに着て行く洋服を プレゼントするわ。」
お母様は笑顔で言う。
「わあ、嬉しい。」
お姉様と私も 笑顔で答える。