お兄様は、大学卒業から今までかけて たくさんの信用を築いてきた。
社長の息子だから という目で見られながら。
それを超える努力で。
智くんは、それを壊すわけにはいかないとも 言っていた。
でも お父様とお兄様が 智くんに声を掛けてくれた事は 今の智くんなら大丈夫と思ったから。
お兄様の力になって 会社に貢献できると思ったから。
それを受けた智くんも 自信があるからだと私は思っている。
会社の事は、わからない。
私は何もできないけれど 家庭を整えて 穏やかに迎えることはできる。
智くんが、安心して働けるように。
帰ったら、寛げるように。