翌日 世田谷の公園で半日遊び 3時過ぎに松濤の実家に着いた。
「こんにちは。おじゃまします。」
子供達はきちんと挨拶をして上がっていく。
「お祖父ちゃまー。」
絵里加は お父様が大好きだった。
お父様に駆け寄り 抱き付く。
「絵里加姫。よしよし。」
お父様も とても絵里加を可愛がって下さる。
絵里加を膝に抱き上げて 頭を撫でている。
「あのね 今日パパと 鉄棒の練習をしたの。絵里加 逆上がりができるのよ。」
絵里加は、お父様に抱かれて話す。
「すごいな。もう逆上がりができるの。」
壮馬は すぐに樹君達の近くに行って 遊んでもらっている。
絵里加は たった一人の女の孫で お父様には特別可愛いようで。
そんなお父様に みんなで微笑む。
「親父も 絵里加にはデレデレだね。」
家では パパにベッタリの絵里加を お父様に取られた智くんが笑う。
「相思相愛だから。仕方ないのよ。」お母様も笑って言う。
「お祖父ちゃま 今度 公園行こうよ。絵里加の逆上がり見せてあげるから。」