翌日は、お父様達みんなに 新居にきて頂いた。
クリスマスも近いし 智くんも退職して区切りがついたから。
入居のお祝いも兼ねて、みんなにお礼がしたかった。
「絵里加が、お父さんにピアノを聞かせたいらしいよ。麻有ちゃんが お昼ご飯作るから みんなで食べに来てよ。」
朝、智くんが電話をしてくれた。
お母様とお姉様は 昼間に何回か来てくれた。
私も お父様の家に何回も立ち寄っている。
私が思い描いていた通りの 楽しい時間を持てるようになった。
女性同士の。
お父様もお兄様も、意外に子供達も 平日は忙しい。
せっかく 近くに住んだのだからみんなが 両方の家を気軽に行き来したい と私は思っている。
智くんに、その事を話すと とても喜んでくれた。
「いつも、ありがとう。こんな良い奥様、どこにもいないよ。」と私を抱きしめて。
そして、もちろん 料理も手伝ってくれる。
子供達を うまく指揮して。私の、優秀な部下たち。