私は無意識に夏美の肩を掴んでいた。

『痛っ。。』

『 夏美。

よく聞いて。

私はもう歌わない。

歌えない。』

夏美に言ったのはその言葉だけ。

それでも幼いながら彼女は何かを察したようだ。

それ以来この事について彼女は何も聞いてこなくなった。