『ねぇ琴羽はどこの大学行くの?』

教室の隅で1人窓から見える景色を

ぼーっと眺めていた私に問いかけた。

そう聞いてきたのは幼なじみの夏美。

今年は奇跡的に同じクラスになれたのだ。

『大学って言ってもやりたいこととかないし

行けるとこ行って普通の生活を普通に

送るのが私には合ってるんだろうな』

なんて微妙な顔して笑う私を見て

夏美もまた微妙な顔して笑った。