私は私室に戻ると、直ぐにフランツ夫人にユリアーネに聞いた話をした。
この情報はロウに伝えた方がいいと思って。
フランツ夫人もリッツ家とインベルの関係を知らなったようで、驚きながらロウへの伝達の手配をした。
翌日。
ロウが早速登城した。
フランツ夫人を共に、以前有った応接間で、再び対面する。
彼はガーランドさんを連れていて、しっかりとした貴族の装いだった。
伝達で情報は把握しているようで、挨拶もそこそこにロウが切り出した。
「リッツ家が元インベル貴族だというのは驚きだった。インベル貴族がカレンベルク王国に入ったという情報は無かったからな」
「そうなの? 私はユリアーネから聞いたんだけど、偽情報なのかな?」
聞いた時は疑わなかったけれど、情報源としてあまり信頼はおけないかもしれない。
「リッツ家は商売でインベルと関係があるみたいだし、信じちゃったんだけど」
ロウは同意するように相槌を打つ。
「無関係の貴族令嬢からインベル国の名が出るとは思えない。ユリアーネ嬢とインベルには何らかの接点があるはずだ」
「あ、そうだよね。王宮でもインベルの話なんて誰もしていなかったし。存在すら忘れられているみたいだった」
それどころか、禁句にでもなっているように国名すら聞くことがない。
でもそれはバルテルもなんだよね。悪い印象は全くないようだけど、大貴族の領地とは思えない程に馴染みがない。
この情報はロウに伝えた方がいいと思って。
フランツ夫人もリッツ家とインベルの関係を知らなったようで、驚きながらロウへの伝達の手配をした。
翌日。
ロウが早速登城した。
フランツ夫人を共に、以前有った応接間で、再び対面する。
彼はガーランドさんを連れていて、しっかりとした貴族の装いだった。
伝達で情報は把握しているようで、挨拶もそこそこにロウが切り出した。
「リッツ家が元インベル貴族だというのは驚きだった。インベル貴族がカレンベルク王国に入ったという情報は無かったからな」
「そうなの? 私はユリアーネから聞いたんだけど、偽情報なのかな?」
聞いた時は疑わなかったけれど、情報源としてあまり信頼はおけないかもしれない。
「リッツ家は商売でインベルと関係があるみたいだし、信じちゃったんだけど」
ロウは同意するように相槌を打つ。
「無関係の貴族令嬢からインベル国の名が出るとは思えない。ユリアーネ嬢とインベルには何らかの接点があるはずだ」
「あ、そうだよね。王宮でもインベルの話なんて誰もしていなかったし。存在すら忘れられているみたいだった」
それどころか、禁句にでもなっているように国名すら聞くことがない。
でもそれはバルテルもなんだよね。悪い印象は全くないようだけど、大貴族の領地とは思えない程に馴染みがない。