ところが昨年十六歳になったアリーセのデビューは翌年に見送られた。
義妹ユリアーネのデビューと合わせた方が良いと後妻のエルマが判断したからだ。
つまりアリーセのデビューはユリアーネのついで。
酷い扱いである。
更に失礼なのが、エルマはユリアーネにだけ最新で最高級のドレスを準備したこと。
王都で一番人気のドレス職人を屋敷に呼びよせ、金銭を惜しまない。
一方アリーセには、適当なドレスを用意しただけ。
あからさまな差別なのに、ベルヴァルト公爵家ではそれが当たり前になっていて、エルマに対して意見をする者はいない。
実の父親である公爵すら見て見ぬふりをする。
そんな不当な扱いに傷つきながらも、アリーセは健気に支度を進めていたようだ。
教師はついていないけれど、図書室から本を借りて来てマナーの勉強したりと努力していた。
それなのに突然意識不明になり、私に身体を乗っ取られてしまった。
アリーセの身に何が起きたのだろう。若い女性が突然意識不明になるなんて、滅多にないのに。
彼女には同情しかない。何も悪いことはしていないのに、少しも幸せを得られなかったなんて。
酷い扱いばかりをしていた公爵たちが幸せになって、アリーセばかりが傷つくなんて許せない。
義妹ユリアーネのデビューと合わせた方が良いと後妻のエルマが判断したからだ。
つまりアリーセのデビューはユリアーネのついで。
酷い扱いである。
更に失礼なのが、エルマはユリアーネにだけ最新で最高級のドレスを準備したこと。
王都で一番人気のドレス職人を屋敷に呼びよせ、金銭を惜しまない。
一方アリーセには、適当なドレスを用意しただけ。
あからさまな差別なのに、ベルヴァルト公爵家ではそれが当たり前になっていて、エルマに対して意見をする者はいない。
実の父親である公爵すら見て見ぬふりをする。
そんな不当な扱いに傷つきながらも、アリーセは健気に支度を進めていたようだ。
教師はついていないけれど、図書室から本を借りて来てマナーの勉強したりと努力していた。
それなのに突然意識不明になり、私に身体を乗っ取られてしまった。
アリーセの身に何が起きたのだろう。若い女性が突然意識不明になるなんて、滅多にないのに。
彼女には同情しかない。何も悪いことはしていないのに、少しも幸せを得られなかったなんて。
酷い扱いばかりをしていた公爵たちが幸せになって、アリーセばかりが傷つくなんて許せない。