「茉莉乃んちこの辺だっけ?茉莉乃の家でもう一杯飲まない?」



帰ろうと、会社の最寄駅まで着くと、一磨からそんな誘いを受けた。



「えっ?いいよ」



ここから家までは電車で10分だし。


自然とそう答えた。


でも、よくよく考えると今の私の家には葛城くんもいるわけで。