あまりにも凝視していたので、あちらも私たちに気付き、あ、という表情をして、1人がこちらに向かってきた。



「ねえねえ、君たちE高の42期生だよね?俺らテニス部だったんだけど、分かる?」



見たことある人だった。


確かクラスが隣だったかな?


えっと、この人は……タナカくん?サトウくん?まあ、どっちか忘れたけど、よくある苗字の人だった気がする。