「ごめん、待った?」


「そんなことないよ。茉莉乃久々だね」



ランチ場所近くの最寄駅に着くと、もうすでに高校の部活仲間のホノとワカは到着していた。


同じクラスになったことこそはないが、ブラスバンド部では同じパートだったこともあり、部活動中はいつも共に行動をしていた。


前に会ったのは社会人になってすぐぐらいだったから、多分3,4年振りくらいかもしれない。



「ホノとワカも元気そうだね」


「まあ、ぼちぼち?とりあえずランチ予約してあるからそこ行こ」



3人の中で仕切り役のホノが先頭を切って歩き出した。