「じゃ、俺行ってくるわ」 「うん、いってらっしゃい」 すっかり涼しくなり、夏のあの暑さが嘘のような過ごしやすい気候になっていた。 休日にも関わらず、葛城くんはジャケットを羽織り、比較的キチッとした格好で外に出た。