元旦が誕生日だなんて、珍しい。 そう言えば、今まで出会ったことないかも。 「よく言われる」 葛城くんは、フハッと笑ったが、目はどことなく憂いを帯びているようにも見えた。 「またお祝いしなきゃね」 何気なく私がそう言うと、葛城くんは疑問を持ったのか右手を顎に載せた。 「ん?ってことはこれからも一緒に住んでくれるの?」 「えっ?あっ、そういうこと?」