「玉井さん、はいこれ」



戻ってきた葛城くんは縦長の紙袋を手に持っていた。


そして、それを私に渡した。



「え?これは……?」


「今日、誕生日なんでしょ?」



違うの?とばかりに葛城くんは首をかしげる。



「なんでそのこと?」



葛城くんに自分の誕生日を教えたつもりはなかったのだけど。