「ふうん。サンキュー」



葛城くんはさして気にも留めていない様子で、カバンをリビングに置くと手を洗いに洗面所に行った。



「あ、葛城くんケーキなんだけど、ショートケーキでいい?」



洗面所で手を洗っている葛城くんに向かって問う。



「んー?いいけどー」



葛城くんはそう答えて、一旦自分の部屋に寄ってから再びリビングに現れた。