「あ、終わった?ちょうどできたよ」



化粧が終わり、部屋から出ると、その場が美味しそうな匂いでたちこめていた。



「おいしそう。玉子焼きと鮭?」



あと、オマケに味噌汁までついている。


ザ日本人の朝ごはん、って感じだ。



「そう。まだ玉井さんが何が苦手か分からないから無難なものにしてみました」



どーぞ召し上がれ、と言って葛城くんはご飯までよそってくれた。