「玉井さんはミルクとガムシロいる?」
「……お願いします」
「味覚おこちゃまなんだね」
「……うるさい」
私がぷうと顔を膨らますと、葛城くんは手で頰を挟み、その私の姿を見てケラケラ笑った。
なんだか、空気感がいつも多美や一磨、健永といるときと同じ空気感な気がする。
一緒に住み始めたばかりなのに、こんなに落ち着くなんて、葛城くんが醸し出す雰囲気なのだろうか。
健永と友達だから、もしかしたら似てるのかもしれないけれども。
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