「で、借りる家も決めてあってさ。もう今住んでる家も解約することになってて、後に引けなくなって、どうしよっかなあと思ってたところに玉井さんのことを思い出したワケ」
葛城くんはパチンと指を鳴らした。
「俺は知らない人と同居なんて勘弁だけど、玉井さんはなんとなく大丈夫そうな気がして。男の勘ってやつ?」
「勘って……」
″大丈夫そう″って、やっぱり、私って女に見られてないってこと?
戸惑っていると、葛城くんはとりあえず、と切り出した。
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