「玉井さん、何飲む?」


「んー、じゃあレモンサワーにしようかな」


「俺は生にしようかな。あ、すみません」



葛城くんに連れてこられたのは、駅地下にあるおでん屋さんだった。


テーブルとカウンターがあったが、カウンターの方に並んで座った。


葛城くんは、シャツのボタンを少し外し、手でシャツを掴んでパタパタと風を送っていた。


クールビズでノーネクタイとは言え、真夏にスーツはキツそうだな。


横に座った葛城くんの姿を見てぼんやり思った。