翌日。


私はあくびを噛み殺しながら、会社に向かった。


連日続く熱帯夜と昨日の突然の告白も相まってか、余計に眠れなかった。


どうして葛城くんはあんな提案をしてきたのだろう。


しかも、学生時代あまり関わりのなかったにも関わらずだ。


眠たい目を擦りながら、会社の入っているビルのエレベーターを並んで待っていると後ろから肩をトントンと2回叩かれた。