「実はさ、今日の結婚式で周りに結婚ラッシュ来てることに焦っちゃって。玉井さんも思わなかった?」



私が落とした白いハンカチを葛城くんがしゃがんで拾ってくれた。


ハンカチを受け取る際に、葛城くんの大きな手が触れて一瞬ドキッとした。



「や、思わなくはなかったけど……」



でも、どうして?


葛城くんは何故あまり知らない私と一緒に住もうだなんて、提案してくるのだろうか。