葛城くんに電話を代わり、私は冷蔵庫から麦茶を出した。 会話の内容は聞こえないが、時折葛城くんの笑い声が聞こえる。 「……はい。うん、絶対幸せにするんで任せてください」 他の会話は聞こえなかったが、そのフレーズだけしっかりと私の耳に届いて、心がほっこりと暖かくなった。