「へへ。ありがとう」


「ねえねえ、そこに葛城くんいるの?いたら電話代わってくれる?」


「えっ?いるけど……」



私は周囲を見渡し、台所でコーヒーを片手にスマホをいじっている葛城くんを手招きした。



「ん?なに?」


「多美が代わってだって」


「ああ……」