「最初は騙してた俺だけど、誰よりも玉井さんのこと大事にするから。良かったら、結婚して貰えませんか?」



箱の中には煌びやかに輝くダイヤの指輪が入っていた。



「葛城、くん……」



嘘から始まった同居。


でも、私も葛城くんと一緒に生活できて良かった。



「ーーお願いします」



私は、葛城くんの問いかけに素直に応じた。