一磨は兄弟がいないのに子供の扱いが上手かった。 そういうのって天性の才能なのかな。 「……あのさ、茉莉乃って今好きなやついるのか?」 「えっ?」 どうして、一磨がそんなこと聞くのだろうか。 いまの話の流れってそんなんだった? 飲んでいた水で少しむせた。