《みんな、久しぶり〜。もし今日ヒマだったら、チビたちに会いに来ない?》



私も遅れて食パンを食べ終え、スマホを見ると、多美から高校の仲良しメンバー宛にメッセージが来ていた。


私が食器を食べ終えたままの状態にしていると、見かねた葛城くんは私の分も下げて、そのまま食器を洗ってくれた。



「ありがとう」


「いーえ。誰から?」



水道の流す音に紛れ、葛城くんのテナーの声が聞こえる。