次の言葉も待たずに、向かいにいた葛城くんが身を乗り出して、私の唇にキスを落とした。 「あんまりこういうことしてなかったから、多分心配してたんじゃない?」 バレてる……? 雪乃の策略が、葛城くんに……? 「俺だってしたくなかった訳じゃないし、どうすればいいか分からなかったんだよ。つか、出来るもんならいつでもしたいし」 葛城くんはそのまま私の浴衣に手をかけた。