しばらく部屋でテレビを観ていると、夕飯の準備が出来たらしく、部屋にどんどんと料理が運ばれてきた。



「わあ、おいしそうな料理」



刺身に炊き込みご飯、私の好きな食べ物ばかりだ。



「こういうのって旅館ならではだよな」



葛城くんも出された料理を目の前にして、幾分か目が輝いているように見えた。