「……って訳なんだけど」 どう?と恐る恐る葛城くんに雪乃に貰ったパンフレットを見せた。 「せっかく貰ったの無下にできないし、行こうぜ」 葛城くんはちょうど何も予定ないし、と言って冷蔵庫から缶ビールを取った。 「それに、温泉好きだし、いつもと違う玉井さん拝めるし?」 「変態っ」 缶ビールをプシュッと開けると、葛城くんはご機嫌そうに高笑いしながら飲み始めた。