「え?これは……バスクチーズケーキ?」 葛城くんは袋を受け取り、中に入っている物を取り出して外袋を読んだ。 「ごめん、葛城くん。こんなんしかなくて……」 元旦ということもあり、近くのケーキ屋さんや百貨店は全て閉まっていた。 せめて、気分だけでも、と思い買ったのがこのバスクチーズケーキだった。