「それはそうと、原くんとそのユズカさんの馴れ初めを聞きたいんだけど?」



高校時代の交際相手だった、っていうのは聞いたけど。



「えっ、それはちょっと……」



原くんは顔を赤くしながら、後ずさりをして、では!と、逃げるように去っていってしまった。


……ちょっと、そこは気になったんだけどな。


私は買ってきたほうじ茶に口をつけてため息を吐いた。