振り返ると、葛城くんは目を見開いた。 そして、私はその隣にいる人物に驚いた。 「あれ、原くん?」 私の会社の後輩の原くんも一緒だった。 恋人の関係なのか、2人は私たち同様手を繋いでいた。 「玉井さん?」 「わ。こんなところで偶然だね。彼女さん?」 「まあ……」 「本宮柚果(もとみやゆずか)です」