「そうだけど……。てか、なんで葛城くんが私が健永のこと好きだったって知ってるの?」


「それはーー秘密」



葛城くんは人差し指を口元に当てた。



「ずるいよ。そんなの……」


「俺、玉井さんのこと好きなんだけど」



葛城くんは、私の言葉に重ねてきた。



「えっ?」