「んーー」



目を開けると、視界には見慣れた天井が広がっていた。


ここは、家?



「あ、起きた。急に倒れたからビックリしたよ」


「え、葛城くん⁈」



ベッドから起きると、横には先ほど見た格好の葛城くんの姿があった。



「風邪プラス軽い貧血だと思うって医務室の人が言ってた」



葛城くんは淡々と説明すると、スポーツドリンクを差し出した。