原くんが自分で飲もうと思って買おうとした飲み物なのかな。 なんか申し訳ないなーー。 ペットボトルの蓋を開けようと思ったら、思わず足元がふらついてしまった。 「ちょ、玉井さん⁈」 原くんが私の腕を掴んだところでちょうど下りのエレベーターのドアが開いた。 「……玉井さん?」 原くんよりも低い声。 その声の人物を私はチラリと見た。