「はあ……」



帰宅しようとエレベーターを待っていると、原くんが忘れ物です、と飲み物を届けてくれた。



「これは?」



原くんが渡してきたのはごく普通の500mlのペットボトルのお茶。


私は水筒を持ってきているから、それは私のではないはずなんだけど。



「少しでも何か飲んだ方がいいと思って持ってきました。まだ口つけてないんで安心してください」