あれから。 私と葛城くんの間には必要以上の会話は無くなってしまった。 お互いがお互いを避けている。 そんな状況で。 今朝も起きるとテーブルの上に″夕飯は適当に食べてくる″とだけ書いた走り書きのメモが残してあった。 ……その割には朝食は当番だから作って置いてくれている。 なんて律儀なんだろうな。 私は葛城くんのいない椅子を見つめながら彼の作ってくれたオムライスを少しずつ食べた。