その後、健永とも駅で別れ、手を振りながら見送っていると、隣にいた葛城くんがなあ、と声を掛けてきた。 「玉井さんって、健永のこと好きだったんだっけ?」 「へ?」 そんなこと葛城くんに言われるなんて予想もしてなくて。 声が裏返ってしまった。