それから私は、毎日毎日、朝起きる度に左眼が治っていないか確認を欠かさなかった。
……でも、どうしても左眼は真っ暗なままだった。
鏡を見ても、左眼は見えている右眼と見た目は全く変わらない。
普通にしていれば両眼とも見えているようなのに。
……どうして。
腕の怪我が治っても、学校には行かず引きこもりがちになってしまった。
……数週間が経ち、久しぶりに外食でもしようと部屋に閉じこもる私に父親が提案してきた。
父の提案に渋々乗り、私は久しぶりに身だしなみを整えるため鏡の前に立った。
……驚いた。
左眼の瞳は、普通なら右眼と同じ少し色素の薄い茶色い瞳のはず。
なのに……何故か左眼の瞳の色が、黄色く変色していた。