両親は、これぞとばかりに、美優に畳み込むように、大学での様子や、最近の一理のことを根掘り葉掘り訊いていた。



さすがの美優も、両親の質問責めに困っていた。



「美優?私の部屋へ行こうか!」



「そうねっ!あっじゃあ…お父さんっ、じゃなくてお父様…んんっとお母様ちよっと失礼しますので 。」



美優は、不自然な笑みを浮かべ一理のあとを付いて来た。



一理の部屋に入った途端美優は、ようやく息が出来たかのように座り込んでしまった。