両親から、どうしても美優を一度家に招待するように言われ、あまり気が進まないものの、何度も美優の家にばかりお邪魔している手前もあり、進められるままに慌ただしくその日がやって来た。


美優は、玄関の前に立ったまま、あまりの家の大きさに言葉にならず、チャイムを押すことも出来ずにたたずんでいた。



「美優!!!どうした?中に…さぁ!入って!何?どうしたの?いつもの美優でいてくれないと!」



「こんなに…凄い家に住んで居たんだ……」



「私は、私だからいつも通りでいいのだから、回りのことなんて気にしないで!」