ある日大学から戻った一理は、ピアノに向かいある曲を弾いていた。 ショパン~エチュード「革命」 何か気持ちがもやもやした際に弾くことがある曲… あの日のリョウのコンサートが一理の脳裏から離れることは無かった。 どうしてこんなにも心の中を支配してるのか… 美優とは今年のコンサートも約束してあり、その日を心待ちしている自分を素直に受け入れずにいた。 弾き終わったところに、母が帰って来た。