「いやっ、その…実は…あっ、そうだったんですか!お名前も確認せずに伺ったものですから!現場の責任者の監督不行き届きでして、まぁとにかく様子を見に来たところでして…はぁっ…」



「あらっ、社長さんみずから出向いて頂いて、一理は今はまだ意識は戻ってはいないのだけど、命の危険はもう無いって、お医者には言って頂きましたのよ!
大石さんが、わざわざねぇ、お出でになるなんて…」


大石は、ただただ頭を下げ続けた。