透明なビニールのカーテンの中に一理は居た。 機械の音がとても悲しく聞こえて来る。 化粧もしていないのに、何時にも増して青白くも見える顔色… ベッドの側に置いてある椅子に腰掛けた。 リョウは思わず一理の手を握ってみた。 まるで眠っているみたいな横顔… 肘から先には包帯が巻かれ固定してあるのが、リョウから見ても理解できた。 頭にも無数の包帯が巻かれ痛々しかった。