(集中治療室前~

一理の両親が多少落ち着いた様子で結城達の元に戻って来た。



「一理の具合は…どうでしたか?意識はまだ…?」



「ええっ、まだ…機械の音だけが、響いてました。ただ、眠っているみたいな顔をしていて……」


涙ぐんでいる深雪の肩を優しく抱きながら。



「結城さん達も、どうぞ、見舞ってやって下さい!私達は、一度家に戻って入院の準備をしてきますから、直ぐに戻ります。どうか結城さん達は、もうっ、見舞って頂いたあとは…すみません!お仕事も途中でしょうから、お帰りいただいて…」


(渡辺)
「いえっ、俺は、一理が目を覚ますまで、ここに残りますから…」